極上の日経平均

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単独進出を青写真に描いていたに違いない。
ところが、ヨーカ堂の鈴木敏文社長から、「日本はメキシコのような発展途上国とは違う。 市場は高度に洗練されているし、特殊性も強いから日本に進出してもどうか」。
とクギを刺された。 当時はKマートが健在で、全米ナンバーワンの売れ筋商品と打てないことを差し引いても、ケチャップはデカすぎるわ、チョコレートは甘すぎるわで、まるっきり売れずに日本市場から尻尾を巻いて退散したのである。
この苦い経験がつい一昨年まで日本進出に二の足を踏ませていた。 しかし、鈴木ヨーカ堂社長の忠告は単独進出した場合であり、西友を実質傘下にしての日本上陸は、はっきり言って国内リテイラーには恐い。
ヨーカ堂以外のイオンを筆頭にした国内大手の胸の内は「単独なら恐るに足らないが、西友と組むなら話が違う」というものだろう。 かつて西のダイエー、東の西友とまで言われたのである。
ジャスコ当時のイオンなど西友から見れば田舎スーパーにすぎなかった。 しかも、当時はセゾングループの中核企業であり、特に衣料品部門には、スーパーに卸さない百貨店系の卸が納入しているだけに、品質は他スーパーとは比べものにならないほどよかった。
W社の傘下に入ることで、こうしたかつての強い部分がよみがえることが脅威なのである。 さて、いずれにせよW社にとってGDP世界第2位の消費大国日本は、尻尾を巻いて退散してもなお、いずれ進出しなければさらなる成長が望めない国だったのは確かで、現在、米・不動産会社のサイモンなどを使い、スーパーセンターの出店地候補を含めかなり精緻な調査を重ねてきているのは確かである。

西友はWマートによってダイエーになるのを免れた。 W社が西友に追加出資し、株式の34%を取得することを発表した02年12月12日、東京・大森にある西友の研修センターに社員とパートタイマー約700人を集め、木内政雄社長はこう語っている。
「これから私の時間の50%以上を現場に費やします。 社長の私から変わることを誓います」。
とにかく西友は変わらざるを得なかった。 市場はマイカル、ダイエーの再建処理が終われば、次は西友と読んでいたからである。
すでに周知だが、かつてのセゾングループから不良資産を押し付けられた西友は、96年2月期、気がつけばその連結有利子負債額は1兆2380億円に膨れ上がっていた。 同期の連結売上高は1兆2400億円。
稼いでも稼いでも金利に持っていかれる勘定だ。 グループ企業、良品計画の木内社長が、西友の取締役として転籍した97年に、渡辺紀征会長(当時社長)と2人3脚で再建がスタートした。


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